2008年10月14日火曜日

WALL·E (2008) 

 前から気になっていた話題作,WALLE を観てきた。

 そしたら,すごく面白かった。
 久々に泣きそうになったけど,隣に坊がいたので,ぐっとこらえた。

 WALL·E (2008) 

 美しい銀河から,地球へとクローズアップしてゆくシーンで始まるのだけど,とにかく地球が汚かったのが印象的だった。
 どんよりと濁った大気圏の外側に散らばった無数の人工衛星の残骸は,まるでゴミにたかった蝿のようだった。
 地上には,高層ビルよりも高く積み上げられたゴミの山。
 いくらアニメ映画とはいえ,これは切実な光景だ。 まったくシャレでもなんでもなく,すごく現実味があった。
 今の大量消費文明を続けたら,行き着く先はこんなものだろう。

 人間がどんどんバカになっていくという映画 Ideocracy をソウフツさせる世界。
 ただ,映画 Ideocracy との大きな違いは,地球上に人間が一人もいないことだ。
 人類はべつに滅亡したのでもなんでもなく,地球を散らかすだけ散らかした挙句,ゴミの始末をロボット達に任せて,宇宙のどこかへ行ってしまったという。
 この無責任さ。 ますます現実味がある。

 その地球上に残された清掃ロボットの,最後の一台が WALL だった。
 この WALL が,宇宙の彼方からやって来た最新鋭の植物探査ロボット EVE と恋におちる,という話。

 舞台は地球から,人間達が暮らす宇宙の果ての宇宙船へと移る。
 楽園のような船の中で,何百年も食っちゃ寝るだけの生活を続けた人類は,すべてロボット任せで,自分の力では何もすることのできない赤ん坊のような姿になっていた。
 これも実に現実味があった。

 一本の植物をめぐるドタバタを通じて,ずっと冷たかった EVE が,だんだん WALL に心を開いてゆく。
 一途で一生懸命な WALL に, EVE が初めて電子音声で 『ウフフ♪』 と,くすぐったげに笑うシーンでは,ホロリときてしまった。

 ロボット同士の,甘酸っぱすぎるキスシーンなど,もう私は,泣き笑い。

 

 壊れてしまった WALL を必死で治そうとする, EVE の姿。
 もう,ウルウルしっぱなし。
 こういうの,ダメ。 反則。

 そして,ちょっとした転があって,結は・・・
 もう書かないでおこう。 

 とにかく後半は,いろんなシーンで,いちいち泣きそうになった。
 私だけだろうか。
 どうも私は,最初ツンケンしてた女の子が,優しい一途な男の子のことをだんだん本気で好きになってゆく,というストーリーに弱い。

 もう一回観てもいい。 
 私はこの映画に十点満点をあげたい。

 この作品,きっと何か賞をとるでしょう。

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