アメリカの共和党と民主党の対立と,日本の自民党と民主党の対立を比べてみると面白い。 同じ民主でも日本とアメリカとでずいぶん違う。
アメリカの共和党といえば戦争を仕掛けるのが好きだし,自民は共和党政権の女房役みたいになって,日本はアメリカにベッタリになる。
だからといって自民党は共和党と性格が似ているのかというと,必ずしもそうでもない。
党代表が国民に話しかけるとき,人柄や雰囲気を重視するけど論理性や具体性に弱いのは,アメリカでは共和党だけど,日本ではどちらかといえば民主党の方だ。
麻生氏と小沢氏の演説を比較したら,私は自民の麻生氏の方がはるかに論理性が高いように思う。
日本の民主党は高速道路を無料にするという。
『高速無料』 という売り文句は国民にとっては魅力的だけど,これはどんどん自動車に乗ってガソリンを使え,ということである。 そこらへん石油依存経済を継続させようと主張する点はアメリカの共和党と似ている。 財源はガソリン税ということか。
ただ,日本は狭い国だし,日本の鉄道網の充実はおそらく世界一だろう。 そんな国でもっと車を乗り回し,石油への依存を高めようというのは,あまりエネルギー効率のよい話ではないと思う。 地球温暖化を防ごうとする時代の流れにも逆行している。
しかし視点を変えれば,高速の無料化というのは,今後石油が入手しづらくなることを見込んでことかもしれない。 原油価格が上がり,省エネ技術や代替エネルギーの開発が進むことでガソリンの消費が落ち込めば,自動車からでなく別の財源に目を向けた方がいい。
アメリカで民主が政権をとれば,日米関係は弱まるだろうし,日本はもっと中国に接近できるようになる。 田中角栄は早くから中国との関係を重視していたといわれるが,小沢氏は田中角栄との関係の深い人だったし,田中真紀子氏との関係も良好だ。
自民か民主かの選択は,米国か中国かの選択ともいえるかもしれない。
第2党でも政権交代目指す=野党結集、与党の一部と連携も-小沢民主代表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000155-jij-pol
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