2008年10月22日水曜日

パウエル氏の談話

 元国務長官で共和党のパウエル氏が,民主党代表のオバマ氏をサポートすると表明した。
 父ブッシュが大統領時代,パウエル氏は湾岸戦争の 指揮官としてよくテレビに映っていたのを覚えている。 また,現行のブッシュ政権では国務長官を務めていただけに,驚きの発表ともいえる。 だけどパウエ ル氏は,イラク侵攻に関しては強い疑問を表明していたし,ライス国務長官とも意見が対立していたようだった。 そこらへんの機微は,映画 “W.” で詳しい。 
 どちらかといえばオバマ氏の政策に賛同する一方で,共和党員であるという立場から,パウエル氏がどう出るかという点は前から注目されていたと思う。

 パウエル氏はベトナム戦争に従軍して二度負傷しているし,その後も軍人として要職についている。 戦争というものを熟知している,という点においてマケイン氏に全然引けをとらない。 戦争を知らないオバマ氏にとって,ものすごく心強いのではないかと思う。

 インタビューの中でパウエル氏は, 『オバマ氏がイスラムだ』 というデマが共和党のキャンペーンや支持者の間でまことしやかに流れされている点 を指摘していた。  「イスラムだったら,どうだと言うのだ?」 「アメリカという国では,イスラムだろうと,何教の信者だろうと,何の問題もなく大統領 になれるはずだ」 「オバマ氏の名前がなんとなくイスラムっぽいというだけで,共和党はそれをネガティブなキャンペーンに利用している。 それだけで共和 党のやり方はアメリカという国の建国理念に反している」 と指摘している。

 パウエル氏がオバマ氏を支持するということを “有色人種同士だから” という側面でしか観ることのできない人は共和党支持者にかなり多い。 それだけで私は共和党が嫌いだ。

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 米大統領選 オバマ氏を支持 パウエル前国務長官
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