2008年10月22日水曜日

“Drill, Baby, Drill” ― 画餅にすぎぬ候補者のエネルギー対策

 マケイン&ペイリン候補は “Drill, Baby, Drill” というキャッチフレーズでもって,近海の油田掘削推進とアメリカのエネルギー自給自足化を訴えている。

 ところが,ペイリン氏が知事をしているアラスカは,アメリカ国内で唯一の天然ガスが採れるところなのだそうだが,そこで作られた液化天然ガスはア メリカ国内には供給はされることはなく,ほとんどが日本に向けて輸出されているし,今後も少なくとも二年間は日本に送られ続けるとのこと。 一方でアメリ カは世界のあちこちから大量の石油と天然ガスを輸入している。 どういう因果でこうなるのか私には説明できないけれど,おそらく輸送や為替など金銭的にそ れが一番効率的だからなのだろう。
 一方,オバマ氏が掲げる太陽光やら風力等のクリーン・エネルギーの実用化に関しても,先行きはまったく不透明だ。

 結局,大統領候補が掲げているエネルギー対策なんてものは,ガソリン価格の変動による国民の不安を逆手にとって利用しているだけの画餅にすぎないということだろう。

 私は油田開発など大反対だ。 地球が何億年もかけて蓄えた太陽エネルギーを,ほんの数十年という一瞬のうちに解放してしまったら,地球が変になってしまうに決まってる。

 Palin backs shipping Alaskan LNG to Japan

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