2008年11月5日水曜日

我が国にそんな約束事があったとは知らなかった

 航空自衛隊だかの偉い人が,事前に申し合わせをせずに論文を発表したことが問題になっている。
 どうも,以前に村山総理だかが表明したことに反する内容の論文らしい。
 朝鮮や中国大陸への侵攻を正当化したものだとか。

 論文の内容がどうあれ,私は日本という国において人間が論理的に正しいと思ったことを独自に発表したりすることが公的に禁じられているとは,知らなかった。 侵略国家云々に関しての議論はここではするつもりはないが,太平洋戦争や日中事変で日本の方が悪だった,ということが我が国の政治的原則であり,対外政策や国防における前提規約みたいにいつの間にかなっていたことも,恥かしながら私は知らなかった。

 私は,どちらが正論か,ということが言いたいのではない。 日本の中枢がそんな暗黙の了解みたいなあやふやなものを絶対的な真実であるかのように掲げており,その点に疑問をもつ人が現れても誰も論破すらできないのか,あるいはあえて議論しようとしないのか,まるで臭いものにフタでもするように封じ込めてしまう。 まして国家の要職に就く人は,それに関して議論することすら禁じられている。 これは民主国家としてあるまじきことだと思う。

 日本という国は,結局本当の意味での民主国家にはなれなかったんじゃなかろうか。 
 戦後の日本というのは,敗戦まで絶対的だった天皇という存在を,単に 『深い反省』 だとかいう言葉にすり替えただけなんじゃなかろうか,と思ってしまう。

 時事

 航空幕僚長を更迭…論文で「わが国が侵略国家は濡れ衣」
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000049-yom-pol

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