2008年2月12日火曜日

“ランボー4” の援護

 前回のレビューがあまりにうわべだけの批判ばかりになってしまっていたので,少し訂正したい。

 戦いが終った後のランボーの複雑な表情が,一体何だったのか考えていた。

 映画の中で,ランボーは好き好んでミャンマー人に制裁を与えようとして殺戮したのでなく,あくまでも捕虜にされたアメリカ人グループを救出するためのものであった。
 また,ああでもしないと自分が殺されてしまう。

 ボランティアでミャンマーへ救済に来たアメリカ人に向かってランボー何度も何度も言う。

 『あなた達がいくら頑張っても何も変えることは出来ない』

 『アメリカ人はアメリカに帰れ』

 アメリカ人が他国の内政に干渉したところで決して良い方向に動くものではない,助けるつもりで,結局,血で血を洗うような争いをひき起こすだけなのだ,ということを言いたかったのか,ということに気づいた。

 それがランボーの大暴れと,最後に見せた悲しげな視線だったのだとすれば,この映画の意味するものがやっと理解できた気がする。

 それにしても映画のダシにされたミャンマーの人々こそ,いい面の皮であることに変わりは無い。

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