2008年10月25日土曜日
クフラーのドンキホーテ
この騎士の絵は,実は私のオリジナルではない。
私の尊敬する神経生理学者のスティーブン・クフラー (Stephen Kuffler) 博士が自らを戯れに描いたものだ。
クフラー博士は,自慢のガラス微小電極の剣を片手に ニューロン (神経細胞) に果敢に立ち向かうドン・キホーテに自らをなぞらえている。
いつか脳のしくみを解明してやろうという,やや無謀ともいえる野心をもったドン・キホーテというわけだ。
クフラー博士が活躍されていた当時,ガラス微小電極を用いた電気生理学の黎明期だった。
ガラス微小電極というのは,熱したガラス管を引っ張ってつくる極めて鋭利な電極であり,管の中に電解液をつめて電気伝導性を与えている。
先端が1ミクロン以下なので,ひとつの神経細胞や筋肉細胞に直接突き刺して,その電気活動を記録することができる。 この技術のおかげで生理学は飛躍的に進歩した。
顕微鏡下で,とある動物の脳に5本の微小電極を刺入しているところ。
顕微鏡の周囲をとりかこむようにガラス微小電極を動かす装置が並ぶ。
こんにちでは,イメージング技術を使った解析がだんだん主流にきていて,電気生理学は技法としては古典的な手法になりつつある。 大いなる敵に果敢に立ち向かうドン・キホーテであったのだが,いまや時代遅れの象徴になりつつあるのかもしれない。
クフラー博士がドン・キホーテなら,私はガラス微小電極のライトセーバーを構えたジェダイの騎士の絵でも描こうかな。
2008年10月22日水曜日
立派な人権侵害だと思う
暴力団関係者とゴルフしたからってんで,NHKの番組に出れないんだそうだ。
まったくもってバカバカしい話だと思う。
ある意味とても日本人らしい,すごくネガティブなムラ社会的発想だと,私なんかは思う。
べつに誰とゴルフしたっていいじゃないかと思う。
暴力団関係者だからといって,べつにゴルフ場で違法行為していたわけでもなかろう。 単にカネ払ってゴルフしてただけじゃないか。 べつに暴力団関係者だってゴルフ客であることには変わり無い。 ゴルフして余暇を楽しんだっていいじゃない か。 それなのに一緒にプレーしたというだけで選考から外されてしまい,また,わざわざそれを公に発表するというのは一体どういうことなのだろう。 公の ケガレ忌避思想であり,これは国民の人権を明らかに否定する行為だと思う。
NHKなんて,暴力団と癒着していなくたって,さんざん不祥事があったくせに。
『不祥事の相次いだ不良な公共放送局と接触のあった芸能人は,うちでは出演お断りです』
といって,民放局が一斉にNHKに出ていた芸能人を拒否してやればいい。
でも,それじゃあ被害をこうむるのは芸能人と民放の方か。
あるいは,あの週刊誌のスクープは,年配の演歌歌手達を紅白から追い出すための口実をつくるためだったのかもしれないな,などと思ったりする。
暴力団コンペ参加者は紅白落選=NHK
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081022-00000103-jij-soci
いとしのエリー
わらってもっとべいべー むじゃきに おっぱいぱい♪
うつってもっとべいべー すてきに いっぴょっさい♪
子供の頃は,こういう歌詞なのかと思っていた。
サザンの歌は今でも好きなので,時々新しく編集したプレイリストなんか作ってはCDに焼いて,通勤の車で聴いたりしている。 だけど, 『いとしのエリー』 は,名曲すぎてなんだかもう聴き飽きた観があったので,いつもリストからは外していた。
“エリー” のモデルとは桑田佳祐氏のお姉さんのえり子さんだったのだそうだ。 知らなかった。
桑田氏が若かりし頃,姉 のえり子さんが彼氏とケンカしたりして泣きながら帰ってきたり,あるいは彼氏と互いに傷つけあったり,夜を泣き明かしたりして,でも,それでも彼氏と離れ られない様子をみて感銘をうけ,それで “男と女” という関係の素晴らしさをうたった歌なのだろうか。
そういう情景をおもいうかべながら,あらためて “いとしのエリー” を聴いてみた。 やっぱり,いい歌だ。
そのえり子さんが亡くなられたそうだ。 ご冥福をお祈りしたい。
<桑田佳祐>姉の岩本えり子さん死去 「いとしのエリー」モデル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081022-00000002-maiall-ent
人によって違うだろうけど,傷つけあうのを怖れたり面倒がっていては,まともな恋なんて出来ないように思う。 最近の若い女性の中には,すごい年 上のオッサンとつきあってラクチンな恋をしたがる人が多くなったと聞いたりするけれど,そういう気分は私にはあまりよくわからない。 恋というのは不思議 なもので,苦しくなるような恋ほど真剣になれると思うのだけど。 あるいは真剣だから苦しいのか。 苦しいけど楽しいことなんて恋の他に何がある。
くちびるがひらく ムネが波打つ♪
ダメになりそな 今宵の二人 Woman, woman ♪
(わすれじのレイドバック 桑田佳祐)
ヤモリの足の実用化
ヤモリや蜘蛛が壁や天井を這ったりできるのは,足先に密生した細かい毛がつくりだすファンデルワールス力という不思議な引き合う力によるものらしい。
この力を利用した接着素材の実用化に成功したんだそうだ。
これはすごい発明だ。
Mimicking Gecko Feet: Dry Adhesive Based On Carbon Nanotubes Gets Stronger
ただ,カーボン・ナノチューブがポロポロと壊れて空気中に飛散したりしたら・・・ という懸念もある。 これを吸い込んだりしたらアスベスト同様にかなり人体にとって危険なのではなかろうか。
接着力、ヤモリの最大10倍=炭素ナノチューブで面ファスナー-米チーム
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081021-00000009-jij-soci
“Drill, Baby, Drill” ― 画餅にすぎぬ候補者のエネルギー対策
マケイン&ペイリン候補は “Drill, Baby, Drill” というキャッチフレーズでもって,近海の油田掘削推進とアメリカのエネルギー自給自足化を訴えている。
ところが,ペイリン氏が知事をしているアラスカは,アメリカ国内で唯一の天然ガスが採れるところなのだそうだが,そこで作られた液化天然ガスはア メリカ国内には供給はされることはなく,ほとんどが日本に向けて輸出されているし,今後も少なくとも二年間は日本に送られ続けるとのこと。 一方でアメリ カは世界のあちこちから大量の石油と天然ガスを輸入している。 どういう因果でこうなるのか私には説明できないけれど,おそらく輸送や為替など金銭的にそ れが一番効率的だからなのだろう。
一方,オバマ氏が掲げる太陽光やら風力等のクリーン・エネルギーの実用化に関しても,先行きはまったく不透明だ。
結局,大統領候補が掲げているエネルギー対策なんてものは,ガソリン価格の変動による国民の不安を逆手にとって利用しているだけの画餅にすぎないということだろう。
私は油田開発など大反対だ。 地球が何億年もかけて蓄えた太陽エネルギーを,ほんの数十年という一瞬のうちに解放してしまったら,地球が変になってしまうに決まってる。
Palin backs shipping Alaskan LNG to Japan
キナ臭くなってきた大統領選
ノースカロライナ州のウェストキャロライナ大学構内で,頭を撃ち抜かれた子熊が “OBAMA & BIDEN” のビラに包まれた状態で見つかったそうだ。
嫌な話だ。
熊が可哀想だ。
パウエル氏の談話
元国務長官で共和党のパウエル氏が,民主党代表のオバマ氏をサポートすると表明した。
父ブッシュが大統領時代,パウエル氏は湾岸戦争の 指揮官としてよくテレビに映っていたのを覚えている。 また,現行のブッシュ政権では国務長官を務めていただけに,驚きの発表ともいえる。 だけどパウエ ル氏は,イラク侵攻に関しては強い疑問を表明していたし,ライス国務長官とも意見が対立していたようだった。 そこらへんの機微は,映画 “W.” で詳しい。
どちらかといえばオバマ氏の政策に賛同する一方で,共和党員であるという立場から,パウエル氏がどう出るかという点は前から注目されていたと思う。
パウエル氏はベトナム戦争に従軍して二度負傷しているし,その後も軍人として要職についている。 戦争というものを熟知している,という点においてマケイン氏に全然引けをとらない。 戦争を知らないオバマ氏にとって,ものすごく心強いのではないかと思う。
インタビューの中でパウエル氏は, 『オバマ氏がイスラムだ』 というデマが共和党のキャンペーンや支持者の間でまことしやかに流れされている点 を指摘していた。 「イスラムだったら,どうだと言うのだ?」 「アメリカという国では,イスラムだろうと,何教の信者だろうと,何の問題もなく大統領 になれるはずだ」 「オバマ氏の名前がなんとなくイスラムっぽいというだけで,共和党はそれをネガティブなキャンペーンに利用している。 それだけで共和 党のやり方はアメリカという国の建国理念に反している」 と指摘している。
パウエル氏がオバマ氏を支持するということを “有色人種同士だから” という側面でしか観ることのできない人は共和党支持者にかなり多い。 それだけで私は共和党が嫌いだ。
米大統領選 オバマ氏を支持 パウエル前国務長官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081019-00000020-maip-int